マズルエネルギーとは、銃口から発射された弾丸のもつ運動エネルギー。日本語においてはマズルエナジー、初活力、銃口エネルギー、銃口威力など呼称は様々。空気力学や重力を考慮せず、火器や実包の持つ破壊力を大まかに比較することができる。マズルエネルギーは弾丸の質量はもちろん、弾の速度が大きく影響し、重く速いほど破壊力も大きい。

運動エネルギー

運動エネルギーの一般的な算出式は以下の通り。

E k = 1 2 m v 2 {\displaystyle E_{k}={\begin{matrix}{\frac {1}{2}}\end{matrix}}mv^{2}}
v には弾速
m には弾丸の質量を代入する。

マズルエネルギーには質量、弾速の二要素が関係しているが、弾速は二乗される。そのためマズルエネルギーの決定には、弾速が大きな比重を占める。速度をそのままに質量が倍増すれば、エネルギーは倍となるが、質量をそのままに速度が倍となれば、マズルエネルギーは4倍となる。国際単位系で、質量の単位がキログラムで、弾速の単位がメートル毎秒であれば、上の式のEk はジュールとなる。

有名な火器と実包の、一般的なマズルエネルギー

マズルエネルギーは前述の要因に大きく影響されるが、弾速は弾丸が発射される銃身の長さにも左右される。また、マズルエネルギーは標的に伝わるエネルギーの上限に過ぎず、銃創の効果には他複数の要素が絡む。上の一覧に掲載されているものは平均的な数値だが、市販弾の性能は製品によって様々。11.6gの弾丸が.357マグナム拳銃から発射されたときのマズルエネルギーは580ft lbだが、7.1gの弾丸を同じ銃で撃っても400ft lb程度にしかならないように、弾丸の製造業者によってエネルギー値は変わる。中には、上の表の平均的な値を遥かに超える1,200ft lbものマズルエネルギーをたたき出す.45コルト弾も存在する。

マズルエネルギーに関する法的規制

国や地域によっては、狩猟用途のマズルエネルギー最小値が規定されている。例えばデンマークでは、アカシカのような大型獣の狩猟用小銃弾は、100mの距離で9g以上の弾丸を用いて2700J/E100、10g以上の弾丸を用いるならば2000J/E100rという基準を満たさなければならない。ナミビアでは狩猟用途の火器の最小マズルエネルギー値が3種類規定されており、スプリングボックなどには1350J、ハーテビーストなどには2700J、さらに大物には5400Jとなっており、全て7mm口径以上であることが求められる。

ドイツでは、マズルエネルギーが0.5J以下のエアソフトガンは火器の法律の範疇に入らないが、7.5J以下の空気銃は免許が無くても入手可能。

関連項目

  • 自由反動
  • 銃火器の物理学
  • 銃口初速
  • パワーファクター(射撃競技)

参照

  • Edward F. Obert, Thermodynamics, McGraw-Hill Book Co., 1948.
  • Mc Graw-Hill encyclopedia of Science and Technology, volume ebe-eye and ice-lev, 9th Edition, Mc Graw-Hill, 2002.

参考文献


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少年ジャンプ編集部 on Twitter

マッシュルMASHLE オーター・マドル とらねこのイラスト pixiv

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「マズルの形状は大体決まったのですが今度は髪が上手く作れなくて絶望していますどうし」Hawthornのイラスト