池田 百合子(いけだ ゆりこ、1933年〈昭和8年〉10月4日 - )は、日本の美術史家。因州池田家第18代(最後の)当主。
概要・経歴
因州池田家第17代当主・池田徳真の長女として誕生した。
東洋美術史を研究し、サンフランシスコ州立大学、早稲田大学国際学部などで教授を歴任。1996年に早稲田大学を退職し、鳥取市歴史記念博物館名誉館長などの役職を務める。
百合子は池田家一門から池田敏夫を婿養子に迎えていたが、父徳真の没後は自身が池田家当主となった。百合子も養子を取るものの家の後継者にはすえず、自らの没後に家名を絶やす「絶家」を表明した。この経緯により、東京・多磨霊園にあった鳥取藩主池田家の墓は、2003年に鳥取市立川町の大雲院境内に移築改葬され、「史跡鳥取藩主池田家墓所保存会」が設けられた。
系譜
- 曽祖父:徳川慶喜
- 祖父:池田仲博
- 父:池田徳真
- 夫:池田敏夫(父は池田家一門・池田四郎)
主な著作
- 「さいはてのヘレニズム」『ヘレニズム』世界文化社〈世界歴史シリーズ〉1969年。執筆陣は松田寿男、松田知彬、内藤みどり、岡崎敬、佐藤圭四郎、井岡畯一、古賀登、松本弘。
- 訳書
- S・C・ウェルシュ 著『インド美術 : ムガールのミニアチュール』アジア・ハウス 編、美術出版社、1963年。doi:10.11501/2501820、国立国会図書館内/図書館・個人送信
- 論文
- 「西域南道とインドの関係」『東西文化交流史』松田寿男博士古稀記念出版委員会 編、雄山閣出版、1975年。国立国会図書館限定
- 「書評 ・宮治昭『インド美術史』」『美術手帖』第34巻第491号、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、1982年1月、p38-39(コマ番号0029.jp2)。国立国会図書館限定
- 「随想 歴史的独立と文化的自立」『海外の教育』第24巻第3号(通号219)、全国海外教育事情研究会 編、全国海外教育事情研究会、1998年4月p.6-7(コマ番号0005.jp2)。doi:10.11501/7965585、国立国会図書館内/図書館・個人送信。
共著
- 田中於菟弥、長柄行光と共編「サンスクリット語学習用録音テープの解説--インド大使館所蔵AII India Radio製作」『早稲田大学語学教育研究所紀要』通号6(1967)、早稲田大学語学教育研究所、1968年3月、p.78-93(コマ番号0041.jp2)。doi:10.11501/7945092、国立国会図書館内/図書館・個人送信
- 『イスラム世界の旅』並河万里(撮影)、学習研究社〈並河萬里 遺跡を行く第1集〉、1976年、OCLC 80067161。
脚注



自らを「芦屋令嬢」と称し、名門・カイロ大学を“首席で卒業”。そしてニュースキャスターから政治家の道へ―― 政治家・小池](https://i.pinimg.com/originals/23/49/78/234978dd3152becd478b7bf92658166f.jpg)
