2013年の中日ドラゴンズでは、2013年シーズンの中日ドラゴンズの動向をまとめる。
この年の中日ドラゴンズは、1986年の監督代行を含めて3回目の髙木守道監督体制の2年目のシーズンである。
概要
前年まで11年連続Aクラス入りしていた中日は、エースの吉見一起の離脱、DeNAにトニ・ブランコ、エンジェルベルト・ソト、ホルヘ・ソーサが移籍した影響で当初から優勝戦線から離脱してAクラス入り争いに終始した。8月終了時点で3位広島に1.5ゲーム差とシーズン終盤までAクラス入りの望みを繋いだが、広島が9月以降に貯金7を重ねたのに対して、中日は勝率5割に留まり、シーズンを4位で終了し、連続Aクラス入りが11年で止まった。新加入のエクトル・ルナが7月に怪我で離脱するまで4割近い高打率でチームを牽引したが、荒木雅博・井端弘和・和田一浩らベテラン選手が振るわず、リーグ最下位の得点力に終わった。そしてここから長きに渡る中日史上初の暗黒時代に突入する。
レギュラーシーズン
交流戦
主な投手成績
- 色付きはは規定投球回数(144イニング)以上の選手
- 各年度の太字はリーグ最高
主な打撃成績
- 色付きはは規定打席(446打席)以上の選手
- 各年度の太字はリーグ最高
マツダオールスターゲーム2013
- 選出選手及びスタッフ
- 太字はファン投票による選出、※印は選手間投票による選出、他は監督推薦による選出。
- ルナは左膝腸脛靭帯炎のため、出場辞退。
できごと
1月
- 1月10日 - 新外国人のマット・クラークの獲得を発表。また、エディ・リベラが春季キャンプにテスト生として参加することを発表
2月
- 2月2日 - マット・クラークが持病のために常用していた薬から覚せい剤の一種のアンフェタミンが検出されたとして、沖縄県警に出向き尿と薬剤の簡易検査と事情聴取を受けたことを明らかにした。なおアンフェタミンは検出されなかった
- 2月5日 - テスト生として春季キャンプに参加していらエディ・リベラがテスト不合格となったことを発表
- 2月16日 - 私設応援団の球場への入場や鳴り物応援を禁じた処分の無効確認などを求めた訴訟で、最高裁判所は応援団の上告を退ける決定をし、応援団側の全面敗訴が確定
- 2月22日 - マット・クラークが常用していた薬から覚せい剤の一種のアンフェタミンが検出されていた問題で、沖縄県警は同選手をアンフェタミンを含む薬を不法、使用した容疑で書類送検。同月2日での検査では陰性だったが、その後の尿検査や薬の鑑定で検出された
- 2月23日 - 小林正の登録名を本名の「小林正人」に戻すことを発表
- 2月25日 - 2013年シーズンにナゴヤドームで開催の公式戦7試合で着用するサードユニフォーム「燃竜(もえドラ)」を発表
3月
- 3月11日 - 岩﨑達郎の金銭トレードでの楽天への移籍を発表
- 3月30日 - ビクトル・ディアスに戦力外通告したことを発表
4月
- 4月7日 - 谷繁元信が対巨人戦(東京ドーム)で、2回表に内海哲也から左越に第1号本塁打を放ち、野村克也と並ぶ25年連続本塁打を記録、初年度からの連続は谷繁が初
- 4月8日 - ビクトル・ディアスの自由契約選手が公示
5月
- 5月2日 - 育成選手の赤田龍一郎の支配下選手登録が公示、背番号は68
- 5月6日 - 谷繁元信が対ヤクルト戦(神宮)で6回無死無走者の場面で右前打を放ち、NPB通算2000本安打達成。日本プロ野球史上44人目で、42歳4カ月の達成は最年長、2803試合目および25年目での達成は最長、平均打率.243は最低の、それぞれNPB記録を更新。
- 5月12日 - 中日対広島戦(マツダ)で谷繁元信が中日での通算1000本安打で、横浜と2球団でそれぞれ通算1000本安打。2球団での達成は日本プロ野球史上3人目。広島は丸佳浩と菊池涼介による1試合2満塁本塁打、日本プロ野球史上22度目
- 5月14日 - 岩瀬仁紀が対日本ハム戦で日本プロ野球史上初の10年連続10セーブ、山﨑武司が同試合で6回に三塁打を放ち、44歳6カ月でのセ・リーグ最年長三塁打
- 5月17日 - 山﨑武司が対楽天戦(ナゴヤドーム)でサヨナラ安打、セ・リーグ最年長記録
6月
- 6月13日 - 谷繁元信が対西武戦(西武ドーム)でNPB通算1000打点、史上40人目。42歳5カ月での達成は日本プロ野球最年長記録
- 6月14日 - 新外国人選手のワーナー・マドリガルの獲得を発表
- 6月23日 - 山本昌が対巨人戦で日本プロ野球史上3人目の先発通算500試合登板。試合は9対5で中日が勝利し、山本は史上最年長の対巨人戦勝利投手となった
- 6月28日 - 山井大介が対DeNA戦(横浜)でノーヒットノーランを達成、日本プロ野球史上77人目
7月
- 7月7日 - 中日対ヤクルト戦で、7回に1イニング3死球のセ・リーグタイ記録。同イニングでヤクルトの木谷良平が中日の平田良介に頭部に危険球を投じたとして退場処分
- 7月9日 - 対阪神戦(沖縄セルラースタジアム那覇)に敗れ、日本プロ野球史上5球団目の球団通算4500敗中日の髙橋聡文が4回に1イニング4奪三振、日本プロ野球史上16人目
- 7月16日 - 岩瀬仁紀が対広島戦で日本プロ野球史上初の10年連続20セーブを達成
- 7月22日 - 育成選手の井藤真吾を再度支配下選手登録、2010年オフに育成選手となっていた
- 7月29日 - 山﨑武司が今季限りでの現役引退を正式表明
8月
- 8月1日 - 高橋周平が対阪神戦(甲子園)で6回1死から満塁本塁打、セ・リーグ史上5人目の10代での満塁本塁打で、19歳6カ月での記録は史上2番目。またこの試合の先発は中日は47歳11カ月の山本昌、阪神は20歳9カ月の岩本輝で年齢差27歳は史上最年長差
- 8月18日 - 和田一浩が対巨人戦でNPB通算350二塁打、史上37人目
9月
- 9月2日 - ブラッドリー・バーゲセンが自由契約選手として公示
- 9月10日 - 岩瀬仁紀が対阪神戦(甲子園)で15年連続50試合登板、自身がもつNPB記録を更新
- 9月18日 - 岩瀬仁紀が対巨人戦(ナゴヤドーム)で佐々木主浩の日米通算記録を抜く日本人最多の382セーブ
- 9月25日 - 対広島戦(ナゴヤドーム)に0対2で敗北し、12年ぶりのBクラスが確定
10月
- 10月2日 - 清水昭信、関啓扶、前田章宏、吉田利一に戦力外通告したことを発表
- 10月3日 - 川上憲伸に戦力外通告したことを発表
- 10月4日 - それぞれ二軍監督の鈴木孝政、総合兼打撃コーチの宇野勝、投手コーチの高橋三千丈、打撃コーチの川又米利、内野守備走塁コーチの前原博之、育成コーチの早川和夫と来季の契約を結ばないことを発表
- 10月8日 - 髙木守道の監督の退任が球団オーナーに正式に承認され、髙木はこの日会見を行った
- 10月9日 - 谷繁元信が選手兼任で監督に、ゼネラルマネジャーに元監督の落合博満、球団社長に中日新聞社常務取締役広告担当の佐々木崇夫がそれぞれ就任することを発表した
- 10月15日 - 投手コーチの今中慎二、捕手コーチの長谷部裕、打撃コーチの彦野利勝と井上一樹、外野守備走塁コーチの平野謙、二軍捕手コーチの金田進と来季の契約を結ばないことを発表
- 10月22日 - コーチ陣を発表し、一軍ヘッドコーチに森繁和、二軍監督兼打撃コーチに佐伯貴弘、(以下一、二軍未定)投手コーチに友利結、打撃コーチに波留敏夫、バッテリーコーチに達川光男、内野守備走塁コーチに辻発彦がそれぞれ就任
- 10月28日 - 柳田殖生に戦力外通告したことを発表
11月
- 11月19日 - 10月に戦力外通告した川上憲伸との再契約を発表
- 11月20日 - ロッテを戦力外となり、秋季キャンプに参加していた工藤隆人との契約を結んだことを発表
- 11月25日 - 前日までにマット・クラークとワーナー・マドリガルとの来季の契約を結ばないことを通告したことを発表
- 11月26日 - 巨人からFAの小笠原道大の入団を発表
12月
- 12月2日 - ロッテを戦力外となった工藤隆人との契約を発表
- 12月9日 - 以下の選手の背番号の変更を発表した。小川龍也が16から57、伊藤準規が18から65、田島慎二が45から12、井上公志が49から53、ダニエル・カブレラが70から99、杉山翔大が33から45、松井雅人が47から38、森野将彦が30から7、高橋周平が31から9、谷哲也が36から70、野本圭が9から31、平田良介が40から6、井藤真吾が46から60。また移籍の小笠原道大が36、工藤隆人が62にそれぞれ決定したことも発表
- 12月12日 - この日までに新外国人選手のアンダーソン・ヘルナンデスとアレクシス・ゴメス、2009年に中日に在籍したネルソン・パヤノと、育成選手のレアンドロ・メジャとそれぞれ契約したことを発表
入団・退団
シーズン開幕前
本節では、前シーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。
入団
退団
シーズン開幕後
本節では、本シーズン開幕から本シーズン終了までの入退団について記述する。
退団
選手・スタッフ
ドラフト
脚注
注釈
出典




