wallは、Unix系オペレーティングシステムのコマンドの一つで、使用者と同じコンピュータにログインしている全ての利用者に対してメッセージを送るプログラムである。コマンド名は"write to all"の略である。一般的には、コンピュータをシャットダウンする場合などに使用される。
使用法
wallは標準入力から入力された文字列をメッセージとして送信する。
次のようにパイプを使用すると、echoコマンドの出力をメッセージとして送信する。
同じことはcatコマンドを使用しても可能である。
引数を指定せずにwallを実行すると、その後、Ctrl Dを押下するまでに標準入力から入力した文字列をメッセージとして送信する。
次のようにヒアドキュメントを使用することもできる。
引数としてファイル名を指定した場合は、そのファイルの内容をメッセージとして送信する。
上記の実行例はいずれも、同じ端末のログイン中のユーザの端末に次のようにメッセージが表示される。ただし、ユーザがメッセージの書き込みを許可している場合に限る(mesgを参照。)
参考
wall(1)– Version 7 Unix Programmer's Manualwall(1)– Linux User Commands Manual (en)wall(1)– FreeBSD General Commands Manual Pages (en)wall(1M)– Solaris11.4マニュアルページ「ユーザーコマンド」章(日本語)
関連項目
- UNIXユーティリティの一覧
- talk
- write (UNIX)




